具体的に知りたい!数字で見るお得度

「確定拠出年金」未加入、個人型・企業型加入で比べると

「確定拠出年金」は税金の優遇があると言っても具体的に数字で知りたい。

「生命保険の個人年金」の生命保険料控除と比べてもお得なの?

2つとも「確定拠出年金」に関してよくいただく質問です。

「確定拠出年金」は掛け金分が、所得控除となります。

掛金を掛けている期間は、利子税、配当税のような税金もありません。

受け取るときも退職所得控除、公的年金控除の優遇があります。

優遇って、お得感一杯ですよね。

とは言っても、具体的にどのくらいお得なのか数字で見てみないと分かりませんよね。

「確定拠出年金」は企業型DCと個人型iDeCoでは、加入額上限が異なりますので、平均的なサラリーマンの加入上限額の23,000円で見てみます。

平成30年度の日本人の平均所得は441万円、月額で36.75万円です。

441万円は年収ですので、ここから給与所得控除と基礎控除を引くと261万円になります。扶養控除等個々の事情により異なる控除は考慮しません。

「確定拠出年金」未加入の場合は261万円が課税対象所得となります。

「個人型iDeCo」の加入者は、年額掛金の20%(所得税10%・住民税10%)が非課税となりますので年55,200円が払わなくて済む税金です。(23,000×12×20%)*復興税は省略

課税所得は、255.4万円(261万円―5.52万円)で、未加入者より5万6千円少なくてすみます。

「選択制企業年金DC」掛金は、更に社会保険が報酬とみなされず算定対象外となり、その分も含めた額が負担軽減となります。55,200円+(276,000×社会保険料率≒36,000円)

「選択制企業型確定拠出年金」とは、希望者だけが加入する制度です。

 詳細はこちらでご確認下さい。https://www.hiragafp.com/kigyougata/

仮に、負担軽減が25年続くと「個人型iDeCo」では、138万円が支払わなくて済む税金です。

「企業型DC(選択制)」では228万円になります。

 

負担軽減額、138万円を25年間で貯めるには、新たに月に4,600円、228万円では7,600円が必要となります。

 

負担軽減効果は小さくなく、決して見逃すことのできない優遇制度です。

 

「個人年金」「確定拠出年金」どちらがお得か

生命保険の「個人年金」と「確定拠出年金」どっちがいいの?

こちらもよくいただくご質問です。どちらも、老後資金を貯める手段としての貯蓄です。

生命保険の「個人年金」は、加入期間中の税控除は最大でも年4万円です。

「個人型iDeCo」の掛金は全額非課税なので、掛金×税率分が節税額となります。

同じ掛金でも、年間の節税額は「個人年金」の8千円に対し、「個人型iDeCo」は5.52万円です。

住民税の控除分も含めるとその差は歴然です。

受取る時の税金は「個人年金」「確定拠出年金」どちらも雑所得扱いですが、「確定拠出年金」は公的年金等控除の対象となり、公的年金と併せ65歳未満は60万円、65歳以上は110万円の控除額が使えます。

同じ金額の積立でも、課税後の手取り額は大きく違ってきます。

万人に当てはまる税軽減なんてそうそうありません

「確定拠出年金」は財形年金や、共済年金制度などの他制度より優遇の度合いが大きいことが分かります。また、同じ「確定拠出年金」でも、企業型と個人型では、企業型の方がより多くの負担軽減が望めます。

企業にとっても社会保険料の負担軽減効果は少なくありません。社会保険料は負担の大きい固定費と感じている経営者は少なくありません。

「選択制確定拠出年金」は無理くりの節税対策ではなく、役員も従業員も共に老後安心の仕組みを持つものです。

全ての事業所が、厚生年金と同列にDCもあるのが当たり前になることを願っています。

厚生年金ではない国民年金の自営業者、フリーランスさんは加入上限が多い分、税制優遇もより大きくなります。iDeCoに加入し税優遇を使い、しっかり退職金を確保することは必須です。

「確定拠出年金」は長期に及びますので、加入の有無の差は大きいです。

万人に当てはまる(65歳までの人ですが)税軽減なんて、そうそうありません。

「確定拠出年金」見逃していませんか。

ご自身が働いている会社に「企業型DC]を提案してみたい方、是非ご連絡下さい。