世界的に見て少ない証券口座保有

マイナンバーカードに銀行口座ひもづけ

政府は、マイナンバーカードに1人1口座の登録を義務付ける法案を

2021年の通常国会に提出予定とのことです。

カードに銀行口座の登録があれば、給付金も迅速に振り込まれ自治体も煩雑な手続きに忙殺されることもなかった。

本来は全ての銀行口座にひも付けができると、

個人も行政も利便性では勝るのですが、そこには別な問題があるため、ハードルは高いようです。

 

1人10口座も持っている

 

ところで、日本人は一人でいくつ預金口座を持っていると思いますか。

皆様はいくつ銀行口座をお持ちですか。

銀行と信用金庫を合わせた個人の預金口座数は、約10億!

生まれたばかりの赤ちゃんから、100歳のお年寄りまで、

日本人1人当たり10口座近くを持ち、世界でも突出して多いそうです。

私は、と改めて振り返ると。。。

働き始めた時、給料振り込み用に地元の地銀に口座を開設しました。

同じ頃、郵便貯金(現ゆうちょ銀行)積立て用の口座を開設。

第1勧業銀行(現みずほ銀行)口座は、行員さんの制服が森英恵さんのデザインで、窓口に行くだけでなんとなくリッチな気分になれたような錯覚で開設。

三菱銀行(現三菱UFJ銀行)で派遣社員をしていた頃に、給与振り込み先として指定された勤務先支店の口座を開設。

その後、ネットバンキングの利便性と振込手数料無料が魅力で開設した新生銀行が今のメインです。

更に、SBI証券の口座開設の時に便宜上住信SBIネット銀行も開設されました。

更に更に、開設の経緯も定かではない三井住友銀行の口座があります。

気がつくと、なんと7行です。

 

FP失格かも

最初の頃開設した足利銀とゆうちょ銀行は通帳が見つかりません。

解約した覚えはないので、たぶん休眠のままでしょう。

みずほ銀行も以前、解約は開設の支店まで出向かないと手続きが出来ませんと言われそのままです。

今現在使っているのは3行ですが、残高も分からないままの口座が存在しているのです。

こうなると、FP失格です。”(-“”-)”

NISAで積立ても証券口座を持つことに

もうひとつ、世界で突出してかどうかは分かりませんが、世界的に見て少ないのが、証券口座の保有です。

証券業協会の平成30年度《証券投資に関する全国調査》によると、それぞれの保有率は、

「預貯金」   92.8%、

「株式」    12.6%、

「投資信託」  9.2%、   

「公社債」     2.7%  

9割以上の人が、1人10口座近く銀行口座を持っているのに対し、証券口座の保有は株式・投資信託・公社債併せても24%です。1人で株も投信も公社債も持っている人がいるので、実際に証券口座を持っている人の割合は20%に満たないのです。

もうひとつ、令和元年の金融庁の報告書によると

つみたてNISA        1.0%

一般NISA                    10.9%

個人型確定拠出年金(iDeCo)1.6%

成人人口に占める保有割合です。

国が税制優遇を持って推奨しているNISAやiDeCoでも実情はこんなものです。

「証券口座」と言うと抵抗を感じる人もいるかも知れませんが、NISAで積み立てをする、これも証券口座を持つことになります。92.8%の人が、複数の預貯金口座を持っているのですから、せめてそのうちのひとつをNISA口座に置き換えてみると・・・

(私のように、残高も分からないまま休眠口座となっているうちに)

NISA口座の残高が複利効果で思わぬ金額になっていた、なんてことになるかもしれません。