2人の90歳
今年のノーベル物理学賞の受賞者、90歳の真鍋叔郎氏は
「私の研究の原動力のすべては好奇心だった」と述べています。
好奇心から、気候変動の研究に取り組み,
その成果が天気予報や色々な生活の場で役立ち、
やがてノーベル賞へと繋がるまで半世紀以上です。
初めからノーベル賞を目指したのではなく、
研究を「ただ心から楽しんでいた」とも言っています。
タキミカ( 瀧島未香 )さんは90歳のフィットネスインストラクター。
90歳でフィットネスだけでも十分驚きですが、オンラインレッスンをこなし、海外からもオファーがあり英会話の勉強も始めたとか。
タキミカさんに言わせれば、年齢はただの数字だそうです。
こちらの写真は、私が月1で通う美容院の壁にあったものです。
80歳になる美容師の先生とは20年来のお付き合いになります。
ただただ脱帽です
「スマホだといちいち取り出さないと電話に出られないでしょう」
アップルウォッチで電話中もカットの手を休めません。
パソコンはいつも立ち上げてあり、ネット検索や通販も、
読みたいと思ったら夜中でもすぐ読めると、キンドル本もお手の物です。
先生の好奇心にはいつも驚かされます。
量子力学を語り、推薦されたのがこちら、相対性理論の本です。
( ^^) _U~~
「1円玉1個のエネルギーでプール140杯分の水を沸騰させられる」
なんて面白いでしょう。
いつぞやはブロックチェーンの本が4,5冊並んでいました。!(^^)!
イーロン・マスク?
すぐメモを取ります。
「知らないことを知るって楽しいでしょう」
美容師の仕事はほぼ立ち仕事です。
腰痛とか、痛いとか聞いたことがありません。
自らを律して仕事の出来る状態を保つだけでも本当は大変なはず。
毎日野毛山公園までのウォーキング、ラケットボールもこなします。
「好奇心」こそが日々を楽しくさせる
「老後って、いつからだと思う?」
「(自分を)老人だって思う?」
先生もうすぐは80歳に、私は来年古希を迎えます。
一昔前であれば、世間一般では「老人」なのでしょう。
先生も、おそらく真鍋叔郎氏もタキミカさんも、自分が老人とは思っていない。
老後、余生を楽しむではなく、ず~っと普段の日常が続いているだけで、
その積み重ねが年齢として数えられる。
80歳も90歳も、年齢はただの数字。
元気なお年寄りなんていう言葉ほど不似合いなものはありません。
無理なく、気負いなく、ナチュラルです。
それにしても「好奇心」がトリガーとなり、
何でも興味を持ちチャレンジする、やってみる。
好奇心のこそが、日々を楽しく、前進させる牽引車なのかもしれません。
さてさて、私の80歳は、その先は・・・、来ればですが。