最後の手段は出向きます
先週、 年金支払額や基礎年金番号が誤って記載された「年金振込通知書」が一部の地域に送付されました。
2ヵ月に1度受け取る大切な年金額が間違っているなんて大問題ですよね。
普段でも年金事務所や年金相談窓口に電話が繋がり難いことは皆さん知っています。
その通知書を見た500人くらいの人が年金事務所の窓口を訪れたというのです。
500人ですよ!
電話がダメなら、直接出向きます。
今回は実害もなく、個人情報が洩れるようなことにもならずに済んだようです。
振込詐欺にあうようなことがなければひと段落なのでしょうか。
「注文の覚えのない品物がアマゾンから届いたのです。どうしたらいいですか。」
高齢のご相談者様です。
今、アマゾンの配達は留守でなくても、玄関に黙って置いて行く置き配です。
間違いでは、とアマゾンに電話を掛けようとしても電話番号が載っていない。
連絡はネットでしかできないようなのです。
アマゾンの本社まで、出向こうかしら。。。
幸いこの注文は、気を利かせたお嫁さんがお母さまの名前でしたことが分かり、事なきを得ました。
1回限りのお試しで買ったつもりの化粧品が翌月も送られて来ました。
慌てて問い合わせ先に電話をしても繋がりません。
適当なメッセージが流れ一方的に切れてしまいます。
目を凝らし購入したサイトからネットの連絡先を探し当て、連絡をすると、
今度はこのサイトからではなく、問い合わせはLINEからと書いてあります。
ようやくLINEで問い合わせると3カ月間は解約を受け付けないというのです。
販売先の住所を見ると、中央区新富町ですぐ近くです。
よし、最後の手段、出向いて直談判しよう!
でも、相手が怖い系だったら・・・と、思い留まりました。
3か月後、再度LINEをすると、
今度はご解約は電話でのみ受け付けますのメッセージで、最初に戻り電話でようやく解約できました。
明らかに悪質業者です。
ネットには私と同じような人のコメントがたくさんありました。
世の中は、便利になっているのか、
それともより多く手間がかかるようになってしまったのでしょうか。
「年金振込通知書」だって、印刷がずれたからミスに繋がりました。
マイナンバーを活用することは難しいのでしょうか。
マイナンバーのポータルサイト(玄関口)に入り、次に『確認したいのは何ですか』くらいのメッセージが出て、「年金」→「10月受け取り額」と簡単にたどり着くようにはならないものでしょうか。
今の年金機構のサイトはとても分かり易いとは言い難いです。
もう少し簡易な操作なら、年金受給の高齢者だって、パソコンがなくてもスマホやガラ携帯でもできます。
2ヵ月に1度3300万人にお送られている「年金支払通知書」の印刷費と郵送料の削減で、
その分をもっとサービスに向けられたなら嬉しいのに。
アマゾンだって、毎日膨大な商品を発送しているのは分かります。
問い合わせや苦情のためのコールセンター対応はきりがないのかもしれません。
それでも、どうしてもウェブでは解決できないことがあります。
ウェブを使えない人だって大勢います。
そうなると、電話をする、電話がダメなら出向きます。
web上と人が介するサービス両方あれば
「入院・手術の予定があります。医療保険から下りますか。」
保険ご加入のお客様から、時々お問い合わせ頂きます。
その度に、ご加入の保険会社のコールセンターのフリーダイアルをご案内します。
入院に関わることはセンシティブ情報となりますので、契約者と保険会社以外は知らない方がよいのです。
「入院給付金請求、スマホで手続き出来ました。」
コールセンターの人が親切に教えてくれたので、その場で手続き完了です。
今は書類のやり取りではなくネット上で完結できます。
必要事項を入力し、入院証明書等の必要書類の画像をアップロードするだけです。
こちらの方が断然早い!
しかもコールセンターで丁寧に案内してくれます。
保険会社は、おしなべてコールセンターが充実しています。
保険金の請求は基より、住所変更等の諸手続きも、電話でもウェブサイトでも
それこそLINEでも出来てしまいます。
コールセンターを備えることは費用も掛かります。
その分、商品に転嫁されてはいるのでしょうが、
私のようなネット弱者には人の対応は安心できます。
基本はウェブでしてもらう。
でも、分からないところは、コールセンターで対応します。
これが一番良い形に思えます。
ネット上でほとんどのことができるのは、便利ですし同じものを買うのであれば、ネット購入の方が価格も安い。
その手軽さ、お得さを享受しつつも、コールセンターがあり、人が助けてくれる。
人が対応してくれる窓口が欲しい。
ネットと人が介するサービス、両方があれば安心です。
多少値段が高くても、私なら安心とサービスを買います。