NISAの点検をお薦めします

2020年の一般NISAで購入がある方は、以下のようなお知らせが来ているのを見逃していませんか。

下図はSBI証券からのものです。

※旧つみたてNISAの方は対象ではありません。

もう少し分かり易くご説明しますね。

2020年購入分のNISAは年末までに売却をされないと自動的に特定口座に移管されます。

(移管後に増えた分に20.315%の課税となります)

 2020年購入NISA非課税期間満了後の選択肢

【1】非課税期間中(12月末迄)に売却し新NISAで再度購入

売却確定は、売却日ではなく受渡日(12月30日が最終日)となります。

受渡には4日~7日を要するので20日位を目途に売却して下さい。

投資信託の場合、2020年購入分であることを特定するために、

金額売却ではなく口数売却です。(旧NISA2020年購入一覧画面で口数が分かります)

25年の再度購入は、「成長投資枠」で、金額購入欄に入力します。

例)売却 2020年 〇〇投信 127,444口 評価額 302,570円 →売却欄に127444

    購入 2020年 〇〇投信   購入金額は300,000円、310,000円等任意の金額で

【2】非課税期間中に売却し現金化

年内に売却完了したい場合は、受渡日にご注意下さい。

こちらも2020年の購入分であることを特定するためには口数売却です。

【 3】非課税期間中に売却はせず、課税口座に自動払い出し(移管)

移管される金額は、年内最終日の株式は時価、投信は評価額(元本+収益、元本+損益)です。

移管後はこの金額を上回った分が課税対象となります。

※2020年購入分までは非課税期間なので、移管金に税金はかかりません。

注意点は、移管金が購入時よりマイナスで移管された場合、

それが新たな時価・評価額となり、移管後増えた分が課税対象となります。

例)2020年〇〇投信 購入額100万円、移管時評価額80万円←新たな元本

購入時よりマイナスで移管された場合《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

このケースでは、2020年の投資額よりも評価額が少ないにもかかわらず課税となるため、

成長投資枠(年240万円)に余裕があれば売却し、再購入することをお薦めします。

ただし、年内売却に拘ることはありません。

特定口座に移ってからじっくり2025年からのNISAの投資戦略を練っても良いです。

 2025年新NISA投資戦略

1)年間投資枠360万円を全額使う

新NISAの非課税上限は、成長投資枠が240万円、つみたて投資枠が120万円、

生涯投資枠は合計で1800万円です。

1800万円まで使える《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

銀行預金に眠っている余裕資金があれば、上限枠を可能な限り早く使い切り、

その後は、複利効果を最大限に活かし、時間の経過と共に資産を育てていく。

複利は何より時間が大きな成果を生みます。

2)投資対象の見直し

・新規設定の投信や、新たな投資先に乗り換えたい

・運用成績の悪い投信を整理したい

・株式も買ってみたい

旧NISA分は特定口座に移管し、運用状況を見ながら保有継続か売却かをじっくり見極める。

3)特定口座にある分をNISAに移す

以前から保有している株式は特定口座にあります。

年に2回受け取る配当金は税引き後で、改めて20.315%の税金は大きい。NISAの有難みを感じています。

NISA制度が始まる以前より特定口座で保有していた株式や投資信託をNISA口座に移したい、

とお考えの方も多いかと思います。

売却をするときは、収益にかかる税金はいくらか、

税金を払ってもNISA口座で買い直した方が良いのかをシミュレーションします。

売却金額、売却後の保有期間によっても違ってきますので、自身にとってベストな方を選んでください。

4)金融資産全体の中でNISA口座のポジションを確認

銀行預金のように確定利回りの預け先と、NISA口座も含めた値動きのある預け先の割合の確認です。

金融資産内訳《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

預貯金などの無リスク資産とNISA口座などのリスク資産の割合を見直し、

もう少しNISA口座に移動させるべきか。または、リスク資産の割合が大き過ぎないか。

自分にとって安心できる割合についてもいろいろと検討してみてください。

年末は何かと忙しいかと思います。

旧NISAの年内売却が間に合わなくても、慌てることはありません。

正月休みの間にじっくり見直しでも宜しいかと思います。

ご不明な事はご質問くださいね。