晩秋の高尾山は紅葉も程よく、霧が立ち込めた参道は精気を養われる想いでした。
主催者様のご配慮で、思いがけなくも高尾山に行くことができました。
限られた時間で、往復ケーブルカーでしたが、石畳の山道は歩きやすく、
薬王院までの小一時間は途中108段の階段もあり、ミニ登山気分でした。
東京都にこんなに美しい、植生豊かな霊山があるんですね。
高尾山は、世界一登山客が多いとのこと、納得です。次回は山頂を目指します。
これをすると結果はどうなるか
先週は月曜日から木曜日まで、
八王子の「企業型確定拠出年金DC」を導入頂きました社団法人の加入者様に個別レクチャーでした。
(4つの事業所を移動しながら、八王子の広さを知りました。)
35名様に1人30分の限られた時間の中で、
口座画面の操作方法と掛金の配分割合、ポートフォリオを完成して頂きます。
企業型DCは、リタイア後の老後資金を確実に貯めて頂くものです。
積立金額が将来いくら位になり、それを取り崩して
毎月どのくらい引き出せるかの簡単なシミュレーションを見て頂きながら進めます。
上図の例では、毎月2万円を25年積み立てると
総掛金600万円は年利7%運用では、約1,566万円になります。
仮に1,500万円を4%で運用しながら、
毎月5万円取崩しても100歳になっても減らないことが分かります。
7万円ではどうかな・・・、といった具合です。
あくまでも試算ですが、これをすることで企業型DCの意義がはっきりし、
シミレーションのあたりから俄然モチベーションが上がるのが分かります。
加入者一人ひとり年齢も掛金も違いますので、目指すゴールも異なります。
一般的な導入支援は、導入時の企業型DC制度説明と投資教育までですが、
オーダーメイドでポートフォリオを創り上げて行く過程が無ければ、
より良いゴールには辿り着きません。
私共では30分1本勝負のこのレクチャーは何より重要と思っております。
ターゲット・デート・ファンド
既に個人型iDeCoに加入していている方や、世界株式一択でいいです、
という方もいらっしゃいますが、大半の方は運用は初めてです。
「何も分からないのでお任せします。」「どれか良いものを。」
30以上ある運用商品の中から、投資先を選ぶのは初心者には至難の業です。
運用商品は、自己責任で選ぶことが原則ですが、
最終的にはそれぞれのゴールの時にDCに加入して良かった、とならなければなりません。
途中どんなに増えていても定年時に暴落なんてことでは悔いが残ります。
「ターゲット・デート・ファンド」は、定年までの残存年数を見据え、
ポートフォリオが株式主体の積極運用から債券主体の安定運用へと、自動的に移行します。
増やした資産を減らさずに済むように、設計された投資信託で、
どれを選んだら良いか分からない、という方には強い味方です。
例えば、定年まであと10年を切りましたという人であれば、
ターゲット・デート・ファンド2030や2035を選べば、
世界債券主体のポートフォリオでも更に株式の比率を減らし、
定年1年位前ではほぼ定期預金に移ります。
定年まであと30年以上ある人は、ターゲット・デート・ファンド2055や2060なら、
スタートはほぼ株式運用ですが、
ゴールに向けて時間の経過とともに株式の比率は漸減し債券に移行します。
米国の401Kでは、
このターゲット型が年代ごとのデフォルト(初期設定)ファンドとして多く採用されています。
何もしない、どれを選んでよいか分からない人でも運用の果実を受け取れる「ほったらかし投信」です。
資産形成の第一歩は企業型DCで
DCを導入頂きました社団法人の皆様に、制度説明で始めてお目にかかりましたのは3月でした。
それ以前から理事長さんとは何度もお目にかかり事前にアンケートで意見を募るなど
検討を重ね、11月発足となりました。
加入者の年齢も様々で、定年年齢が67歳のため最高齢の加入者は62歳です。
・税控除があるので、貯金のつもりで。
・個人型iDeCoより多く掛けられるので。
・子供の掛かりが終わったら、掛金を増やしたい。
3月からの時間の中で、iDeCoやNISAの経験者さんが同僚にアドバイスをしたり、
paypayポイントで投信積立を始められた方、子供にもやらせたいという方、
決して前のめりではなく、前向きな変化を感じております。
「貯蓄から投資へ」の流れは益々加速するかもしれませんが、
35人お一人お一人と接し、改めて企業型DCこそ、
「着実な資産作りへの第一歩」投資運用の入り口として相応しいと認識しました。
企業型DCまだの事業所様をご紹介頂けますか。
ご案内に伺いま~す。