1997年放送の「踊る大捜査線」第1回からの再放送を懐かしく視ております。
舞台となったお台場辺りはまだ空き地が一杯で、
架空の湾岸署は空き地署と揶揄されていました。
ドラマに映る湾岸風景も、俳優さん達にも時の流れを感じますが、
つい昨日のことのようにも思えます。
27年後の現在は、豊洲市場が開業し、海辺の公園も整備され、
高層マンションが立ち並び、空き地を探すのは難しい。
1997年は、忘れがたいエポック。(わが家の唯一のイヤープレートは1997年のもの)
1997年11月に、三洋証券、北海道拓殖銀行、
山一證券がひと月の間に立て続けに破綻した年でもあります。
大手の金融機関が潰れるなんて、日本はこの先どうなるんだろう・・・。
その後、私の働いていた保険会社を始め生命保険会社の破綻が続き、
金融システムの不安定、デフレの進行が続く中、「踊る大捜査線」は十分楽しめました。
DC加入3年目の結果は
企業型DCを導入頂きました岩槻の金久保製作所様の3回目の継続教育に伺いました。
7月は新入社員さんの投資教育も兼ねて半分の方、9月はあとの半分の方と2回に分けてです。
正直、7月は円安で株は絶好調、みんなに会うのが楽しみでしたが、
9月は一転、8月からの下落でみんな下がっているかも、と気が重かったです。
お一人お一人ログインして頂き、現状分析と今後の運用方針の確認です。
運用商品は、ほぼほぼ日本株と世界株、ターゲットイヤー型のバランスファンドです。
加入者全員、誰一人トータルでマイナスの方はいませんでした。
あくまでも9月26日時点ですが、皆様年率3%以上の運用となっていました。
まだ3年なのに、去年から加入した新人さんもいるのに、感激です。
何もしないのがいい
確定拠出年金は、言うまでもなく60歳まで途中流用が出来ず、
60歳以上にならないと積立金は受取れません。
で、皆さん運用中は気にならない。
ログインは1年ぶりという方もいて、大方の人は何もしていませんでした。
投資期間1年でみると、先進国株式は−52%から+66%の間で動きますが、
年数と共にブレ幅は徐々に小さくなり、投資期間20年では、
収益は平均への回帰(株式では7%前後)でマイナスにはなっていません。
(下図1985年~2024年7月現在)
株式による投資運用は、長期ではマイナスになるのは難しいくらいです。
投資期間が10年以上ある人は、何もしないでほったらかしでも構わない。
出口近くなった時に、それまでに増えた分が急な下落局面で減らないよう、
株式から国内債券や定期預金主体に配分を変える(スイッチング)だけで良いのです。
「投資を始めたらバカンスに行こう。」と、いう格言があります。
最初にポートフォリオを決めたなら、あとは気にかけない。
日々流れて来る株価や為替、経済の先行き情報は必要ありません。
まして、銘柄ごとの値動きを気にし、
頻繁なポートフォリオの入れ替えはしない方が正解かもしれません。
リバランスやスイッチングを始めるのは、せいぜいゴールの定年5年位前で十分です。
何もしない、気にかけないから 続く
日本中が震撼した衝撃の1997年から27年間、毎月1万円を先進国株式に積立てると、
上図の先進国株式100%の例では、年率約11%~悪くても年率約3%です。
こちらで計算すると、以下のようになります。
3年目の積立額36万円は3%運用で37万3,647円、11%運用で41万4,263円に、
金久保製作所の皆様の結果は、十分納得の検証でした。
27年後、月額1万円の積立は最悪3%運用としても元本324万円は463万円に、
11%では5倍以上になっています。
ゴールを指折り数えたり、日々の値動きを気にかけていては10年20年は長いです。
企業型DC積立をしていることの認識はあっても、
それよりは仕事の方が優先で、ログインすることを忘れても構わない。
「27年前の〇〇再放送している。あの女優さん変わらないなぁ。
今となればつい昨日のことのようだ。」「企業型DC加入していて良かったな。」
シニア世代となった時、こんな会話をしたいですよね。