「投資依存症」なんて言えない

 投資家がいなければ

がん罹患者としては、がん関係の記事は目に留まります。

ー新興ソニア、米で超音波技術でがん治験 25年にもー 9月6日日経新聞

すい臓がんは、生存率が10%未満で、難治がんの一つと言われています。

その難治がんに挑んでいるのが、ソニア・セラピューティクス株式会社です。

国内では手術ができないらしく、米国での治験のようです。

抗がん剤や放射線治療と違い副作用が少なく、高い精度でがん細胞を狙い撃ち

できる超音波治療で、手術のように体を傷つけることもない治療法です。

ソニアは東北大学・東京女子医科大学・東京医科歯科大学が合流した

医療機器スタートアップ企業で、野村スパークス・インベストメント、

SBIインベストメントなどのベンチャーキャピタルが出資しています。

コストも低く短時間での治療が可能。

最も手ごわいとされているすい臓がんの治療法が

日本で開発されるなんて嬉しいニュース、一日も早い普及を待ちたいです。

臨床試験は米国だし、集束超音波機を世に出すまでには資金も掛かるだろうなぁ。

どんなに優れた技術でも、出資者や投資家の支援が無ければ、世に出すことは難しい。

 投資の本質は

森永卓郎さんは、著書の「投資依存症」で

投資の本質はギャンブル以外の何ものでもない、と仰います。

NISAで運用する人は、老後資金を賭けて競馬をやっているのと同じだとも。

皆さまはどう思いますか。NISAをギャンブルの場として使いますか。

森卓さんの言っているのは、「投資」ではなく「投機」の一面です。

同じ株式投資でも、時間軸の中で結果は全く違ったものになります。

「株式投資」にするか、「株式投機」にするかは使い方次第です。

ギャンブルと投資《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

株式投資は順風満帆とは行きません。

むしろ悪天候の方が多いのですが、

長期的には企業の成長や配当により参加者全体がプラスとなっています。

投資の本質はギャンブル以外の何ものでもない、は本当でしょうか。

投資の本質は、経済発展のための肥料と思います。

投資のない世界とは、

・企業に資金が流れず、新規事業の立ち上げや既存事業の拡大が困難に。

・イノベーションが起きにくく、産業の発展や技術革新が遅れ国際競争力も低下する。

・金融市場が発達せず、資金効率が低下し、結果資金の海外流出となる。

・長期的な資産運用ができないため、年金制度の維持が困難になる。 

株式投資は単に個人の資産形成の手段だけではありません。

投資の本質は、自分の資金が事業に生かされ、

今までなかった商品やサービスを生み出し、

生活者に喜んでもらえ会社も成長し、やがて投資家にリターンをもたらす。

投資家を「投資依存症」なんて言えない。

生存率10%未満の難治がん治療機開発に挑むソニア・セラピューティクス株式会社、

技術やアイデアはある、でも資金がないので断念、とならずに良かった。