5日の日経平均株価は、前週末比4,451円(12%)安の31,458円、
下落幅は過去最大とのことです。
こんなふうに書くと、今年から新NISAを始めた方は不安になるかもしれませんね。
米国の景気後退の警戒感や急激な円高による輸出企業への影響懸念から
機関投資家、投機筋やヘッジファンドが、売りを主導しているようです。
慌てることはありません。
マーケットは大きく下がる日もあれば、
投資家があれよあれよと見てる間に
急速に上げる日もあります。
株価の変動は市場の呼吸のようなもので、
下げ一辺倒や上昇ばかりでは呼吸困難になってしまいます。
下がって打ちひしがれている男性と、
むしろ買いのチャンスと喜んでいる女性。
同じ現象でも全く別な捉え方です。
暴落のピンチは、買い増しのチャンスにもなります。
みんなが売りに回っているとき、
下がっているときに一緒に安売りに参加する必要はないですよね。
現時点で見るのではなく、ちょっと引いて俯瞰してみると、
昨年9月末の日経平均は31,857円。5日の株価はほぼ1年前と同じです。
年ごとの騰落率を見ても、2011年は前年比マイナス17.3%、
2018年はマイナス12.1%と大幅に下落していますが、
翌年の2012年は22.9%、2019年は18.2%とリバウンドしています。
一日経てば、ひと月過ぎれば、一年前はすべて過去の出来事です。
株価は上げ下げを繰り返し、長期的には企業の利益に比例し上昇するものです。
下げ局面は、買いのチャンス。
積立てでは、下げ局面で確実に安い買い物が出来るのが強みです。
NISA口座は順調でも
日本証券業協会によれば、NISA口座数は6月までの年初来累計で前年比2.4倍、
買い付け額は4.1倍に達したとのことで、順調に伸びているようです。
NISA口座の開設数も3月末時点で、・20代が約15%、・30代約25%、・40代約30%、
・50代約20%、・60代以上約10%と、30代40代の開設が顕著です。
投資先で見ると、投資信託が全体の54%にあたる約4兆809億円と最も多く、
次いで国内の個別株式が全体の41%、約3兆500億円となっています。
個別株で買われている1位はNTT、2位は三菱UFJ、
3位JTに続く4位はエヌビデアで、なんと5位のトヨタより多く買われているんです。
投信は、世界株オルカンや米株S&P500が日本株投信より桁違いに多く買われ、
日本株投信は1本も入っていません。(今回の下げは影響が少ないかな)
「確定拠出年金では、個別株は買えないのでNISAで買っています。」
とは、先日お会いした企業型DCの加入者様。で、何を買っているかといえば、
「エヌビデアは上がり過ぎでちょっと怖いので、アームにしました。」
どんどん進歩している。でも、買われるのは日本株ではなく米株か。。。