インバウン丼
姪夫婦が来るので、豊洲の新施設「千客万来」に案内しようかと、まずは下見に行きました。
「千客万来」はほぼ食べ物屋さん。江戸の雰囲気というよりは、下町の商店街の趣でしたが、
下町らしからぬ値段の高さにびっくりです。
“インバウン丼”と揶揄される海鮮丼は7,000円。
“インバウニ丼”は、15,000円、極みは18,000円、どちらも1人前です。
暑いのでソフトクリームでも、と見れば700円也。
訪れる人の半数以上は海外からの観光客。
海外旅行って非日常だからこんなインバウン丼食べられのかなぁ、
それともこれは世界のスタンダード。
1,500円のマグロラーメンと、ほんのちょっとイクラのかかったタコ焼きに、
200円のアイスキャンディーの食べ歩きランチでも2,000円以上となりました。
インフレ税
円安と30年ぶりのインフレにより、生活コストが上昇し、
特に年金生活者にとっては厳しい状況かもしれません。
一方で、インフレは政府にとって必ずしも悪いことばかりではありません。
「インフレ税」というパラドックスをもたらします。
インフレにより以前より購入単価が高くなると、その分消費税も多く払うことになり、
個人の意思にかかわらず、インフレの影響で個人のお金が政府に移ることになるので
「インフレ税」と呼ばれます。
インフレによる消費増は、GDPの増加に繋がり、
対GDP比で見た政府債務の負担が軽減されます。
インフレにより政府の実質債務が減少し、財政の持続可能性が高まる。
事実、純債務は絶対額、対GDP比でもこの2年間減少しています。
政府の借金が少しでも減ることは将来世代の負担が減ることで、
歓迎すべきことですが、インフレの定着は現生活者には打撃です。
インフレのもたらすプラスの側面が政府債務の実質的な減少である一方、
マイナス面は物価上昇がもたらす生活コストの上昇です。
このメリットとデメリットは、比べて云々することではないでしょう。
政府の対策を待たなくても、賃金が期待通り上がらなくても、自身でできることをする。
結局のところ、インフレ耐性を持つ家計にしておく、
物価上昇に伴う支出を運用力でカバーする。
このマインドを持ち着実に実践するしかないのでは。
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