「書いてはいけない」の衝撃

ご近所の2軒の書店にずらりと並んだ、森永卓郎氏の2冊の著書。

有隣堂書店は「書いてはいけない」と「ザイム真理教」が2段に並び、

くまざわ書店のビジネス部門1位は「ザイム真理教」です。

書いてはいけないとザイム真理教《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

どちらにしょうか迷いましたが、「書いてはいけない」にしました。

ステージ4のがんを患う森永さんが書いてはいけないことなのに、

それでも書かずにいられなかったこととは・・・

(1)ジャニーズの性加害

(2)財務省のカルト的財政緊縮主義

(3)日本航空123便の墜落事件 についてです。

 財務省のカルト的財政緊縮主義

先進国では日本だけこの30年、経済成長から取り残されてしまいました。

森永さんはその最大の原因の一つが緊縮財政にあると断じています。

日本の負債は1661兆円と世界一借金が多い国で、このままでは財政破綻も。

おまけに高齢社会の現状では、社会保険料負担増も致し方ない。

少しでも将来世代の負担を軽くするには、消費税引き上げもやむを得ないのか。

今や国民負担率(税と社会保険料の国民所得に占める割合)はほぼ5割に達し、

国民負担に財政赤字を加えた潜在的な国民負担率は、53.9%となる見通しです 。

~「日本は世界最大の借金を抱え、財政破綻が国民の生活破綻をもたらす」

という恐怖心を植え付けることで、増税や社会保険料の負担増を正当化する。

もちろん、それは真っ赤なウソだ。~ 書いてはいけないからの引用

真っ赤なウソ!?

私の認識に照らせば、正に驚天動地の思いです。

森永さんは、負債を抱えていても同時に資産も1121兆円あり、

政府がこんなに資産を持っている国は日本以外にないと。

資産1121兆円と負債1661兆円の差額の540兆円が本当の借金と書いています。

更に「通貨発行益(国債、貸出金等から発生する利息収入)」も含めて考えれば、

日本は現在借金ゼロの状態とのことです。

著書は「ザイム真理教」と揶揄する財務省のどろどろとした話が続き、

財務省役人の権力の凄さは衝撃的でやるせない想いです。

森永さんは借金があるから増税ではなく、

むしろ民間にお金を多く残し自由に使ってもらうことで、GDPを伸ばす。

GDPが増えることで税収も増える。(税収弾性値)その方が真っ当で生活者のためになる。

2014年の消費税5%から8%への増税で経済に致命的な被害を与えた、と指摘しています。

 8兆円の為替介入で

財務省は2回に渡り計8兆円規模の円買い・ドル売りの為替介入をしたようです。

介入時の為替相場から計算すると3兆円位の利益だそうで、

これは明らかに政府の臨時収入なので物価高に賃金上昇が追いつかない

国民に還付しろとの声がありますが、もちろん財務省は反対です。

岸田首相の「異次元の少子化対策」の費用は年間3兆円といわれ、

その財源は健康保険料に上乗せらしいのです。

3月末時点で日本の外貨準備高は1兆2906億ドル、

今のレートで約200兆円位でしょうか。

8兆円で3兆円の利益なら、一体含み益はどのくらいになるのか。

外貨は200兆円も必要なのか、

この円安時に一部を円に戻し少子化対策費に当てられないものなのか。。。

貸借対照表上では資産と負債はバランスされていても、

国の資産のうち現金化できるものは限られているだろうし、現実にある負債はどうなるのか。。。

森永さんが言うように恐怖心を植え付けられただけなのか。。。

分からないことばかりです。

ファクトチェックするすべもありません。

で、試しにAI(Copilot )に聞いてみました。

― 日本は世界有数の資産を持っています。(「政府の隠れ資産」大国)

日本の政府資産は世界一であり、金融資産が巨額なのが特徴です。

金融資産のうち、官僚の天下り先である特殊法人や独立行政法人に流している

貸付金と出資金を合わせると200兆円にもなります。

公的資金を活用することで債務削減と経済成長の両方が同時に実現できる可能性があります。―

お~~、森永さんの見立てと変わりがないように思えます。

日本政府の資産は世界一!!(なのに、財務省はひた隠し)

いっそ財政はAIに任せてみては。