1月去り2月逃げるで、あっという間に3月も半ば、
今年も梅を見ぬ間の桜となりそうです。
今回は新NISAについて3題です。
毎月分配型投信はNISA対象とはならない
「なんで今まで出来ていたのに、新NISAからはダメなんだよ。」
「はい、金融庁の意向で。。。」
2024年からの新NISAは、旧NISAでは対象となっていた投資信託でも
該当商品外として、新たな買付けが出来なくなりました。
その筆頭が「毎月分配型投資信託」です。
「毎月分配型投資信託」は運用の如何にかかわらず、
決まった金額の分配金が毎月下りてきます。
ある月は利益の中から、ある月は元本の取崩しで支払われ、
分配金は変動しますし、ゼロになることもあります。
「毎月分配型投資信託」は長期の資産形成には適さないとの理由で、
新NISAの対象外となりましたが、
年金世代には人気があり今年に入ってからも販売額は伸びています。
「分配金、10年でいくらもらっていると思う。」
「元金が減ってもそれはしょうがない。先に貰って使っているんだから。」
今の低金利の銀行預金から取り崩すよりはずっと安心と、仰います。
「毎月これだけ下りて来ると、助かるぞ。」
元本の取崩しであってもフローの所得は使い易い。
分配型は『運用しながら取り崩して使う』投信ですが、
こちらもNISAの理念に違うものではありません。
結局NISAは若い人のためのものか、と納得のいかない様子です。
目の前のお客様は旧NISA から特定口座に移って来ても、
一生「分配型投信」を持ち続けるし、買い増しもしたいとのことです。
あ~、金融庁に聞かせたい。
旧NISAと通算とはならない
旧一般NISAは「成長投資枠」で、旧つみたてNISAは新NISAの
「つみたて投資枠」で継承されているが運用は通算となるのか。
同じ銘柄が新旧2段に表示されていると分かり辛いとも言われます。
旧一般NISAは買付け年度から5年経過すると
NISA扱いではなくなり、
最終的には2027年で消滅します。
旧NISAの投資分は、
それまでの残高が非課税期間満了まで
運用が継続されます。
つみたてNISAは買付年からそれぞれ20年後に終了となります。
24年からは、同じ銘柄であっても新NISAの中で新たな運用となります。
旧NISAの銘柄を新NISAの「成長投資枠」に移し、
積立も成長投資枠で継続するのであれば、通算となります。
「つみたて投資枠」の場合は、最低2回以上の分割購入とすれば、
新NISA1本に纏めることが可能です。
ただし、つみたて投資枠は年間の上限が120万円ですので、
新規買付分と合わせてその枠に納まるように配分しなければなりません。
課題は多いかも
SBI証券では、新NISA開始に伴いコールセンターが繋がりにくい、
銀行引き落としの件等で、何かとご迷惑をお掛けしております。
申し訳ございません。
これも、新NISAの口座開設が従来になく多く、
限られたマンパワーでの対応が追い付かないことにあるようです。
いよいよNISAが認知され、今年は爆発的に投資家が増えるのでしょうか。
とても歓迎すべきことですが、まだ課題も残ります。
ネット上で、口座開設から実際に運用開始まで完結できる方はまだ少数です。
銀行・証券会社の窓口でNISA口座を開設する人は、
高齢者や以前から証券口座をお持ちの方など、やはり少数です。
大多数の人は関心がないか、あっても口座開設には至らない。
どうしたら、もっと簡単にNISAを始められるか・・・。
NISA始めようかな、と思った頃にNISA口座は〇〇年には廃止になります。
なんてことにはならないとは思いますが。
みんなで一緒に始められ、
職場で運用の基本を学べる「企業型確定拠出年金」は、投資運用の入り口です。
そして徐々に成功体験を得ることで、
一生持つことのできるNISA口座に繋げることができます。
もっと早く知りたかった。10年も遅れてしまった。
そんな人がないよう、
まずは「企業型DC」の普及促進が
平賀ファイナンシャルサービシズのミッションと思っております。
「企業型確定拠出年金」ご相談下さい。