日経平均 最高値39,098円、34年ぶり!
2月22日、日経平均株価は1989年12月末の終値の38,915円を遂に上回りました。
当時から特段株式相場に関心を持つでも、
株式を保有していたわけでもありませんが
感慨深いです。
38,915円は “砂漠へ行こう” と揶揄され、
日経平均が8,000円を割り込んだ時には、
日本経済はどこまで落ちるんだろう、
あの数字は幻で、
もはや2度と見ることのない数字に思えました。
金利は経済の体温、株は経済のバロメーターとも言われ、
景気の先読みをしますので、株価上昇は景気が良くなる兆しかもしれません。
これから多少のもみ合いを経て、下値が切り上がって行くことを願うばかりです。
同じ日に、日銀総裁が 「日本経済はデフレではなくインフレ状態にある」 と。
こちらも、「失われた30年」 と言われ続けたことを思えばひとしおです。
日本株は10年前から
日本株の上昇は今年に入って際立ちますが、
この10年でみても日本株の上昇率は米国株を上回っています。
22年末からでは50%上昇と外国株式を上回り、日本株が一番です。
意外な気がしますか。
外国株は円安のため、円換算で見ると為替で底上げされている部分が多いんです。
オルカンと高配当株だけでいいの?でも書きましたが、
投資先は決してオルカン(全世界株)一択ではないと思いませんか。
ところが日本株は個人投資家には不人気で売られているんです。
株式こそ
株高、日経平均最高値とはいっても、直接実感を持たれる方は少ないです。
新NISAが話題となっていても、
実際に株式や投資信託を保有する人は日本の成人人口のわずか2割です。
上図の通り、家計のお金の預け先の54.2%は現預金です。
この構図は何年も変わらない凍土のようなものです。
せっかくの株高も直接実感を味あわれる人は少数です。
NISAの口座開設が増えているとはいえ、
一方で生命保険会社の円建て一時払い保険も対前年比で2倍の3兆円近い販売額とか。
円建て一時払い保険の利回りはせいぜい1%で固定です。
上図の保険・年金・定型保証の割合は26.2%で、
現金・預金との合計では、80%以上が低金利のまま
インフレに負けてしまう預け先です。
2%の物価上昇が続くと、今100万円で買えていたものが
・10年後は122万円ないと買えません。
・20年後は149万円必要となります。
・30年後は181万円と、ほぼ倍近いお金がないと買えない。
果たして長期固定の利回りが1%で良いのでしょうか。
日銀の総裁もこれからはインフレですよ、と言ってます。
真綿で締めつけるような物価上昇が続くかもしれません。
日経新聞のアンケートでは、将来の生活に必要なお金の備え先の結果を見ると、
1位は「預貯金」の61%、
「保険、個人年金への加入」33%、
「投資信託や株式など」は22%でした。
【将来の生活に必要なお金】が5年以内であれば、預貯金で良いでしょうが、
5年以上先であれば「保険・個人年金への加入」は賢明ではありません。
インフレに負けないようにするためには、
インフレ率以上になる預け先、株式や株式投資信託です。
株式は値動きが大きく不安を感じる、
あるいは値動きそのものが嫌と言う方もいらっしゃいます。
でも、「基本、株は上がるもの」は証明尽くされています。
上図は、ジェレミ-・シーゲル著『株式投資』からの分析です。
株式はどの20年をとっても右肩上がりで、
年平均実質リターンは約7%です。
「それでも株式が最高の投資先だ!」と、氏は
株式をインフレに強い「最高の資産」と断言します。(横メモリは20年毎、縦は10倍毎)
日本株の34年ぶりの最高値更新、・・・34年なんて一世代ですよね。
もはや、バブル後ではない。
「株は上がるもの」その担い手の第1人者は個人投資家であって欲しい。
そんな日本の夜明けを暗示させる39,098円であればと願うばかりです。