「約束したこと自体を忘れるのが認知症」
「約束したこと自体は覚えているは、加齢による物忘れ」
私のは物忘れ、認知症はまだセーフかな、と胸をなで下ろしたものの・・・
〝パスワードかIDが違っているためログインできません。〟
日々使っているサイトが無情にもロックされてしまいました。
慌ててメモを見ると、週末にパスワード変更したこと自体を忘れていました。
記憶や判断力の障害により、
生活に支障をきたす状態が認知症です。
認知症有病者は、65歳以上の7人に1人程度とされ、
軽度認知障害の人も含めると4人に1人の割合とのこと。
認知症の中で一番多い、アルツハイマー型は女性に多く、
脳血管性型は男性に多い。
エーザイ製薬が開発した、アルツハイマー病の治療薬レカネマブが、
認知能力の低下を遅らせる効果があるとして、米国で承認され日本でも承認が見込まれます。
ただし、投与対象者になるのは、おそらく1~2%くらいで軽度の患者に限られるそうです。
それ以上に気になるのが、治療薬の値段。1人当たり年間540万円、
なんて聞くと、更なる医学と薬の発展を待つしかないかな。。
元気なうちに整理したいお金のこと
一旦認知症と診断されると、制限を受けることが出てきます。
本人か、配偶者か、親か、誰が認知症の当事者かによってすべきことも違ってきますが、
認知症予備軍かも、と恐れる前に、出来ることはしておきたい。
先日のFP研修会で「高齢期になると片付けが難しくなってくる。」 ドキッ。
お金に関わることの整理は特に大事と、改めて考えさせられました。
①収支の確認
公的年金以外の収入は、いつ、
どの口座に入ってくるのかも確認します。
高齢期の医療費は、自己負担分が減ったとしても、状態によっては予想以上の負担となるかもしれませんので、支出の中でも重要な項目です。
収支の把握は最初にすべきことです。
②銀行預金の確認
・口座はなるべく少なくし、ネット銀行と近所の銀行くらいに整理する。
・通帳のない口座は口座番号やパスワードが分かるようにしておく。
・残高の確認と、キャッシュカードの暗証番号を控えておく。
・貸金庫使用料の確認と、中身が分かるように。
ネット銀行は、外出が困難になった時にパソコンやスマホで振込等が出来るなど便利です。
お使いの銀行のネットサービスの利用も是非お薦めしたいです。
今の低金利では利息は有ってないようなもの、ある程度の年齢になったなら
定期預金から普通預金にしておくのも一案です。
②証券口座
・ネット証券では、長期間ログインしていないとパスワードが凍結されることがあります。
・ネットだけで完結していて家族に存在自体が分からない例もあります。
証券口座にあるお金の出金先は、口座名義人の指定の銀行口座だけですので、
不正送金などの防止にもなります。
また、NISA口座にあるものを売却現金化しようとしても、
最低4営業日かかりますので振込詐欺などに、一呼吸置く余裕があります。
銀行口座のようにすぐに出し入れができないことは反面メリットでもあります。
お金の管理について
自分で判断がおぼつかなくなったり、
身体的に支障をきたし自分一人では管理が難しくなった時のことも考えておきたいものです。
・負債は残っていないか
・サブスクリプションで利用しているものの始末は
・不動産の処分は
・美術品や宝石などの価値のある財産をどうするか
・介護はどこで、誰にして欲しいか
・介護費用は何処から出すか
・財産管理は誰に任せるか
・葬儀の内容や、費用はどのくらいに
・埋葬の希望は
・相続や相続税は
他にも、遺言は必要か、
パソコンやネット上にあるものの整理にもお金がかかるだろうな。
書き出しているうちに、高齢期や認知状態の有無にかかわらず、
やはり整えておくほうが良いことは案外少なくない、と気づきました。
エンディングノートは億劫でも、物忘れの進む身としては、
せめて整理帳、メモくらいは残しておくべきだろうなぁ。
さて、実行となるとお盆のころには。。