〝そうだ、京都、行こう。〟に、触発されたわけではありませんが、
六波羅蜜寺の空也上人立像に会いに行きました。
力強い、あるいは猛々しい、
人ならぬ地蔵菩薩立像、閻魔王坐像、持国天立像等の中にあって、
粗末な衣をまとった空也上人立像は慎ましやかでした。
この像は、京に疫病が出たとき、
念仏を唱えながら魂を鎮め、
疫病を踏み潰しながら歩くお姿を彫ったものだそうです。
口から出ているのは「南無阿弥陀仏」と唱えると、
6体の阿弥陀様に変わった小さな仏様。
自らを顧みず、托鉢で得たものは貧しい人や病人に与え続けたとあります。
上人(しょうにん)は、知徳を備えた高僧のことで、
上人(じょうにん)と読むと身分の高い人の意味になるそうです。
空也上人は(くうやしょうにん)で、(じょうにん)のイメージではありません。