24年からのNISAについてご質問を頂きます。
まずは、基本を押さえて下さい。
2024年からの新NISAは
1.NISAを利用できるのは18歳以上で、新たなジュニアNISA開設はできません。
2.NISA口座は一生涯持ち続けられます。
3.非課税枠は年間360万円。(つみたて枠投信だけで360万円も可)
4.生涯投資枠は1800万円。(つみたて枠投信だけで1800万円も可)
5.投資対象商品は、つみたて枠は金融庁の選んだ投資信託のみ。
成長枠商品は、投資信託・株式・ETF・REIT(一部除外商品あり)
6.つみたて枠は毎月投信積立購入のみ。成長枠は積立以外に一時購入も可。
NISAの対象とはならないのは、株式の整理・管理銘柄、デリバティブを用いた一定の投信、
高レバレッジ型及び毎月分配型投信、信託期間20年未満の投信となっています。
成長枠対象の投資信託第1弾が金融庁から発表されました。
これから12月までの間、随時発表が予定されております。
現在ご利用の商品でも、新NISA口座で持てなくなるものが出てきます。
まずは、お持ちの銘柄がNISAの対象か否かを確認して下さい。
23年までNISAと、24年からの非課税枠
2023年までの一般NISA口座は、投資開始から5年間は非課税のままです。
つみたてNISAの方は、始められてから20年間非課税期間が続きます。
2023年からNISAを始めた方は、27年まで非課税期間が続きますが、
28年1月に23年の買付け残高分は、自動的に特定口座(課税口座)に移り、
移ってきた時点の残高より増えた分に対し、20.315%の課税となります。
23年までの旧NISA資産は、24年からの新NISAの分とは別に
非課税が最長27年まで併用できますので、
今年から始められても、より多く非課税枠を使うことができます。
来年以降特定口座に移って来るものをどうするかです。
・年内に状況をみて売却し、24年からのNISA資金とする。
・1月に移ってきたものを売却し、新NISAで買い替える。
・特定口座に置いたまま、新NISAは新たな資金で始める。
投資信託には、売却時に信託財産留保金として売却額から控除があるもの、
購入時に販売手数料の発生するものがありますのでご留意下さい。
半年かけて
現在NISA口座をお持ちの方、特定口座に残高がある方も、
来年からのNISAをフルに利用するには、今から十分ご検討下さい。
・わが家のお金の置き場所をどうするか。
5年以内に使う予定のあるお金 〇〇〇円は、銀行預金に
NISA口座へ年間 〇○○円 積立て、あるいは預金から移動する。
・NISA口座の預け分けは
基本は<つみたて投資枠>へ毎月 ○○○円、<成長投資枠>は ○○○円位
・ポートフォリオの中身は 例えば、
国内外の株式と債券に分散されたバランス型投信をコアに、プラス日本株ETFで
・NISA口座のお金をどう使うか 例えば、
半分は、複利効果を生かしたキャピタルゲイン(値上がり益)で増やしたい
半分は、インカムゲイン(配当や分配金)として受取り使いたい
NISA口座は一生持つことができる非課税口座です。
運用による収益と非課税とを享受しなければ、
ただただ、今後の物価上昇と税・社会保険料の負担増ばかりとなります。
NISA口座を使わないのは本当に損です。
今から準備して、来年からのNISA口座を十分使いこなして下さい。
分からないことは何でもお問い合わせ下さい。