2040年の日本は
最高気温40度。電車を降りたとたんサウナ風呂状態で屋外には10分と居られない。
かと思うと、突然の大雨。
このところの異常気象と、毎年繰り返す自然災害は温暖化によるもの。
悲しいことに気候変動は状態化するのでしょう。
線状降水帯がもたらす集中豪雨は瞬時に大きな被害をもたらします。
「こんな豪雨被害は初めて」「見たことない」「生まれて初めて」被害にあわれた方々の弁です。
成毛眞氏の著書「2040年の未来予測」によると、
2100年には夏の東京の気温は40度を超え、
夜も30度をほとんど下回らない。
えっ、2100年じゃなくて、すでに近い状態になっている。
こんな状態で停電になったら、熱中症常連の私は生きていられない。
このままの状態が続くと、
海水温も上がり、サンゴが絶滅し海洋生物の3割に被害が及ぶ。
米は取れなくなり、水も枯渇し作物の収穫も減り、
やがて食料不足の飢餓に満ちた世界が必ず来る。
食料の問題だけではなく、
生態系も変化しネズミがウサギくらいの大きさになってもおかしくない。。。
世界中で自然災害が頻発し、それが基で多くの犠牲や経済損失をもたらす。
おまけに、日本に押し寄せる自然災害は異常気象だけではありません。
遠くない将来に確実に起きるといわれているのが、
南海トラフ地震と首都直下型地震です。
南海トラフ地震は、30年以内に70~80%、
首都直下型地震は70%の確率で起こると予測されているそうです。
地震ばかりか、富士山が最後に大噴火したのは1783年で、
「火山学的には富士山は100%の確率で噴火する」
納涼のための怪奇話なら良いのですが、いずれ訪れる現実かもしれません。
これから起こることを知ることで
「2040年の未来予測」は怖い話しというよりは、危機管理意識を喚起するものです。
著書の本旨は、
「今日」には、これから起こることの萌芽がある。
現実を見つめれば、未来の形をつかむことは誰にでもできる。
結局は、自分を守るのは自分自身であり、
国民一人ひとりの自覚が結果として国や行政を動かし、問題対処の力となる。
ドイツ政府は6月から8月まで期間限定で、国内の電車やバスが乗り放題になる
「9ユーロ(約1200円)チケット」を導入したところ、国民の4人に1人が購入したそうです。
日本の新幹線のような高速鉄道は除くとのことですが、月に1,200円ですよ。
家計にとっては「干天の慈雨」で、低所得層まで広く届きやすい。
目的はインフレによるガソリン負担軽減と合わせ、
脱炭素を進めるきっかけにするとのことです。
日本のガソリン値下げの補助金1.8兆円に比べ、3400億円で済むというから、
さすがドイツと唸ります。
イギリスも国土の5%を原野に戻す面白い取り組みをしています。
植林ではなく、その土地にあった環境に戻していく、
つまり自然回帰です。
ただし、そこには鳥や鹿だけでなく馬や牛や豚も生息し、人による飼育ではなく自然の中で餌を得て育ったそれらを利用する。
大量生産の経済合理性とは行かないのでしょうが、
何も手を掛けないのでかえって安上がりとのこと。
ドイツもイギリスも、環境意識の高いヨーロッパならではの発想です。
小さな1歩かも知れませんが、今日の萌芽、未来への大きな1歩です。
日本は、未来に向けた取り組みはどのくらいあるのだろう。
今日からすぐに始めなければ、本当に悲惨な結果とならないだろうか。
いたずらに危機意識を煽るわけではありませんが、
今の日本はこれまでの資産である豊かさを取り崩せる、
最後のコーナーを回ってしまったように思えてなりません。
本の帯には、「知っている人だけが悲劇を避けられる」とあります。
個人も覚悟して多方面の不測の事態に備えなければなりません。
と同時に、一人ひとりの自覚の結果を力に変えないと救われないなぁ。。
自分に出来ることの第1歩は・・、クリーンエナジーに投資するETFに加え、
ESG(環境Environment・社会Social・ガバナンスGovernance)に
投資する投資信託をポートフォリオに加えました。
猛暑続きの中、半分思考停止になりつつ空想妄想の結果、
ESGを実践する企業を投資で応援する。
自己満足かも知れませんが、これもサバイバルのひとつです。
NISA口座でも、ESG投資ができます。
ご興味がある方はお問い合わせ下さい。