iDeCo掛金が引かれていない!
「iDeCoの掛金が2月から引かれていない。」と、50代のA氏。
ビックリして、加入先運営管理機関のコールセンターに問い合わせました。
「口座に残高はありますか」
「公的年金の種類は変わっていませんか」
「勤め先の変更は・・・」オペレーターが問いかけます。
何の手続きもしていないのに不思議だ。
A氏の属性は厚生年金で、iDeCoは上限の月額23,000円積立です。
確定拠出年金加入は、公的年金の被保険者であることが前提で、
公的年金属性により掛金限度額が異なります。
厚生年金の場合、本当にその会社の在籍者かどうかの確認
「事業主証明書」を定期的に求められ、提出しないと在籍していないものとみなし、
運営管理機関は、加入者の銀行口座から掛金引き落としをストップします。
何故、突然iDeCo掛金が銀行口座から引き落とされなくなったのか。
事業主が「事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書」
(在籍確認書)の提出をしていなかったためです。
厄介ですが、手続きをしないと
加入者も、同じ厚生年金被保険者であっても、
転職等で勤務先が変わった時は「 加入者登録事業所変更届」手続きをしなければなりません。
iDeCoは非課税メリットがあるので、不適切な利用とならないようチェックが入ります。
iDeCoを運営する国民年金基金連合会でも属性確認のスクリーニングを掛け、
属性変更が分かると手続きを言ってきます。
とは言え、本人も、事業主も届け出を失念していたことに気付かなかった、
なんてあり得ますよね。
A氏のように、たまたま銀行通帳を見て気付けばよい方かもしれません。
マメに出金状況の確認をしなかったり、これから通帳レスになり、
知らない間にiDeCoの掛金が落ちていないことに気づかないまま。。
半年間運営管理機関に連絡がないと、
iDeCoの資産は国民年金基金連合会に自動移管され、運用はされません。
あとは手数料だけが毎年引かれ、その分減って行きます。
楽天証券のiDeCoのページには、以下のような記載があります。
《iDeCoの加入資格の状況に変更があった場合に変更手続を忘れると、
引落しが停止される場合があります。掛け金を後から追加で支払うことはできませんので、
職業・勤務先が変わった場合は速やかに手続きをおこなってください。》
出典:楽天証券ホームページより
前回もiDeCoについて取り上げましたが、「確定拠出年金」は大切な資産です。
制度を理解し、管理することが何より大切です。
分からない点があれば、コールセンターに問い合わせて下さい。
iDeCoの管理口座を一度も開いたことがありません、という方もいらっしゃいます。
折角加入し、やれやれ60歳、iDeCo増えているかな・・、気づいた時には
積立金より減っていたなんてならないように気を付けて下さいね。