本当の寿命は「平均寿命」より長い
日本人の「平均寿命」は、女性87.74歳、男性81.64歳です。(2021年7月)
ところで、「死亡年齢最頻値」お聞きになったことありますか。
「死亡年齢最頻値」とは、最も死亡者数が多い年齢です。
女性は92歳、男性は88歳で亡くなる人が最も多い。
毎年届く喪中はがきを見る度、みんな90歳過ぎ長生きだなぁ、と思っていました。
「平均寿命」は0歳における平均余命なので、最頻値の方がなるほど実感に近い。
「平均寿命」に比べ女性は4年以上、男性は6年以上長い計算になります。
もうひとつ、「健康寿命」というのがあります。
こちらは、日常生活を送るうえで支障がない期間とのことで、
厚労省によると女性75.38歳、男性72.68歳らしいのですが、
私の周りは80代でもお元気な方ばかりでピンときません。
「あなたは健康ですか。日常活動に制約はありませんか。」と聞かれ、
答えるようなもので、多分に主観的で個人差も多く、平均では計れないように思われます。
「健康寿命」「平均寿命」「死亡年齢最頻値」
さて、何処にスポットを当てたらよいものか、悩ましい。。
長生きがリスクにならないように
女性の52.5%、男性の28.4%の人は90歳を向かえ、
女性の死亡年齢最頻値は92歳です。
「給湯器は死ぬまで持つと思っていたのに。。」
「孫たちに結構かかるのよ。」
「こんなに減るなんて。。」
遺族年金になってから、余分なことにお金が使えなくなった。
今入っている有料老人ホームの管理費が払えなくなってしまった。
子どもたちに残せる分がなくなった。
十分間に合うと思っていた老後資金も、想定以上の長生きのために
お金の心配をしながら過ごさなければならない。。。
「お金の寿命」もそれなりに延びなければ、延さなければなりません。
資産所得倍増は「投資信託」で
岸田首相の打ち出した「資産所得倍増プラン」の具体策が見えないのが残念ですが、
方策としては30年も前から唱える「貯蓄から投資へ」です。
資産が倍増すれば老後は悠々自適に過ごせるかもしれません。
今の日本では働いて「所得倍増」が難しく、
資産倍増の鍵は「投資」であることは曲げようがないのでしょう。
しかし、いくら「資産所得倍増」のために「投資」と言われても動けません。
NISAだって、 口座開設が可能な20歳以上の2割弱に過ぎないのですから。
首相がロンドンのシティで「インベスト・イン・キシダ」と呼びかける同じ口で、
「有価証券保有ゼロ」です。なんて胸を張るのは滑稽です。
「投資」に対する認識はこんなものです。
「投資」は金儲けの手段ではありません。
まずは、何より「投資信託」の有効性をもっと、繰り返し繰り返し啓発し、
全ての国民がNISA口座を持つようなスキームを作って欲しいものです。
NISA口座を持つことで、
今のような相場を何度も潜り抜けることで、
長期投資の意味が初めて理解できます。
長い老後を枯渇しない「資産所得」を持つ最も簡単な方法は、
NISA口座で投資信託を一生涯持ち続けることです。
多彩な投資信託の中から、自分の好みや年代、投資目的に合ったものを選びます。
少額のお金から始めることが出来、投資運用の経験を積みながら、
運用を継続することで『枯渇ない財布』を作ることができます。
NISA口座を一生持ち続け「運用しながら引き出して使う」ことで、
お金の寿命を延ばすことができます。