家にいる時間が長いからこそ

2年位前に、米国の政治学者イアン・ブレマー氏が今後予想される最大の危機はパンデミックだと、言っていました。

 

彼の地球全体を俯瞰する目には、どんな地政学的リスクや金融危機よりもパンデミックの脅威が高まっていることが見えたのでしょう。 その時は、全くピンときませんでした。

 

コミュニケーションの手段はありますが、人と人が直接会うこと、国をまたいでの行き来が禁止されているのですから、今は21世紀の鎖国状態のようなものと思ってしまいます。

 

辛い状況ですが、この時期に一旦立ち止まり、来し方の何がこの状況を作ったのか、今何をすべきなのか、これからどこをどのように変えたら良いのか、皆が考え始めているようにみえます。

 

ミクロ的には、それぞれ仕事のし方やライフスタイルの再構築、収入を得る手段として何が良いのか、どんなスキルが求められるかを模索している人達を見受けます。

 

マクロ的には、国や社会の在り方は、どんな方向に向かえばより良いのか、

グローバル化、自国第一主義、共に修正が否めないのではないでしょうか。

 

かつてない程、人との接触が制限され家にいる時間が長い今だからこそ、思いを馳せることができるのかもしれません。 

この状況が長引けば長引くほど、コロナ後の変化は顕著になるように思えてなりません。