「今日は卒業式だったのです。」25日にお母さまといらしたお嬢様。
コロナ騒動で折角の大学の卒業式が中止となり、時間が出来たので就職先の《企業型確定拠出年金=DC》を見て欲しいとのことでした。
就社すると、DCの制度説明と投資教育があるのでそれから預け先を決定しては、と話しましたところ、4月いっぱいは在宅勤務となり、毎日自宅で8時間PCに向かう勤務で一日も会社には出社しないそうです。
DCの運用先を月半ばまでに提出するそうで、会社から渡された資料も丹念に読まれ勉強もされていました。ただ、掛け金の配分と運用先をどうしたらよいのかが分からないとのことです。
「大学の授業には、投資とか税金のことはなかった。」そうで、いきなり確定拠出年金と言われても戸惑うばかりで、DCのある会社に就職する同期の多くは「定期預金にする。」ようです。
確定拠出年金は、公的年金と同様60歳まで積立てが続き途中で引き出しが出来ないこと、値動きのある投資信託で積立てることの意義、ドルコスト平均法の有効性を説明しました。
「一括で預けるより、分割で積立てる方が合理的なことがようやく理解できました!」ということで、60歳まで下せないのなら、50歳位までは日本株と外国株に半々のポートフォリオとなりました。
合格です。
それにしても、人生における大きな節目となる卒業式や、胸弾み緊張の入社式もないスタートになるなんて同情を禁じえません。
一方で、働き方改革や新しい就業形態が思わぬ事態で促進されるのでしょうか。
「これから大学に行きます。卒業式はないけれど、着物と袴姿で集まってるの。」