中江滋樹氏と金ピカ先生の頃

中江滋樹氏が火事で亡くなりました。若い人には「中江滋樹」誰?ですね。詐欺罪で実刑を受けたりいろいろと話題の多い人でしたが、かつては億単位のお金を動かしていた人です。

その中江さんが(マンションではなく)アパートの一室で焼死です。

 

昨年亡くなられた「金ピカ先生」こと、佐藤忠志さんも同じ時代を駆け抜けた人。晩年は生活保護を受けながらの孤独死だったらしい。

佐藤さんも、1台数千万円もするクラッシックカーを何台も持ち、90分で200万円稼いだと、豪語した人。

中江さんは享年66歳、佐藤さんは68歳で、私と同じ年頃です。

お2人が名をはせたのは、1980年代の正にブルの頃です。

 

「そのバック素敵、安い、私も欲しい!」 

彼女の持っているものはみんな驚くほどの値段です。

靴も洋服もおしゃれで、私よりずっとセンスが良いのに、値段を聞くと〇千円です。

たまに会う時の手土産にしても、近所の惣菜店のシイタケの海苔巻き寿司、これまた絶品です。

 

 

あの頃、毎年のように海外旅行に出かけていた私達も、バブルが弾けた後、転職や生活環境も大きく変わりました。

彼女は非正規社員としてのキャリアの方が長くなりました。それでも、マンションを購入し60歳前にはローンも返し終えています。

 

「私がマンションを買えるなんて思わなかったけれど、何とかなったわね。」

読書好きの彼女の本は図書館のもの。マンションだって駅からは少し遠いものの春に訪れたときは雪柳が土手一杯に咲いていて、なるほど彼女が選びそうなところでした。

つつましやかに・・・、なんて言うつもりはありません。

 

ただ、私は彼女の前でFPですなんて言うのが恥ずかしい。

お金の使い方、管理のし方、全てが彼女に敵いません。