95歳でさえも

凄くいい話、というか凄い話なんです。

親戚の伯母は95歳で、息子夫婦と同居ですが足腰も弱り自宅での生活が息子世帯にとっても伯母本人にも互いに困難になりつつありました。

 

前々から施設の入居を薦めていたらしいのですが、伯母はなかなか納得しません。

そこで、この連休を利用して介護施設でボランティアをしないかと持ち掛けたそうです。

 

息子は町会議員をしており、これも息子のため、それに入居者は同じくらいの人達だし、知り合いもいるので見学のつもりで2・3日引き受けることになったそうです。

 

数日の後、無事帰宅してからの伯母は以前より元気に生き生きとして、曲がった腰も伸びたようとのことでした。

 

何が、95歳の伯母を元気にしたのか。

 

人のお世話をする、誰かの役に立っている、頼られ「ありがとう」と言ってもらえる、「役割がある」ことは、生きる上でのモチベーションに繋がるのでしょうね。

そして、それは一方通行ではなく、互いに感謝し感謝されることは鏡に映った像のように反転の関係、互いにwin winの結果をもたらすようです。

 

93歳になる義母も、ご近所の仲良しさんが入院してからは寂しくなる…どころか、がぜん元気になり、一人暮らしの仲良しさんの洗濯から留守の番まで甲斐甲斐しくこなし、痛い腰のことも忘れたようです。

 

人間って、元来そういう風にできているものなのかと考えさせられます。

「役割がある」と喜びが生まれ、「ありがとう」の一言で自分も元気になれる。年齢は関係ない。90代でさえもそうなのだから、いわんや私なんぞは…、もっと心すべきことですね。